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運営から経営へ

「かつては医療を補佐すべく医療過疎地域で内科医などと連携し、だれもやらない運動器疾患の保存的治療を一手に引き受け、地域で尊敬され活躍してこられた柔道整復師が多くおられた。勿論柔道の有段者であり、警察官として苦労された方が多い。その労に報いるために与えられた受領委任払いである。又、臨床X線技師の資格を取り立派な撮影装置をもっておられ、責任 ”診断” を行っていた方々も少なくない。基本的に影の業界でしかも汁が非常に甘いので14程度の学校にとどめ、縁故と金による入学しか認めなかった業界であり、それでちょうど維持できていた業界である。それが今や昨年1千五百人、今年ニ千百人の卒業資格取得制の段階で大都市の各町内に、いや通りという通りに争って接骨院が開業し始めている。三年後には五千人である。(中略) 二万人を支えてきた受領委任払いという砂上の楼閣に、毎年数千人の新しい柔道整復師が群がったらどうなるか。崩れるであろう。」
記事抜粋:『からだサイエンス』 近畿大学整形外科教授 浜西千秋先生

上の記事の中で浜西先生が指摘されるように、柔道整復師は「柔道有段者であり、苦労された方に報いるために与えられた受領委任払い」の特別扱いの範疇というものが、過去においては存在していたかも知れません。

専門学校が1115名という限定された受験資格者しか輩出していなかった14校時代には「運営」さえしていればよかったのです。ところが5000人の受験資格者を輩出する厳しい過当競争が繰り広げられる現在、接骨院はその意識を「運営」から「経営」へ転換しなければならなくなりました。

平成16年 NPO日本手技療法協会発行『ひーりんぐマガジン』より抜粋


これからの治療院は「経営するという意識」だけでなく「高効率な経営」を実行し、かつそれを維持しなければならない時代となってきたといえるでしょう。

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